2013.12.30ー魂の記憶

 夢や幻の世界も、物質があって初めて存在します
 幻想も、物質の性質から生まれるものです
 人は、霊的な世界と幻想とを混同し、同じものと見なす過ちの元に、判断を下しています
 霊性と幻想は、全く別のものです
 人は、自身に見えない範囲外のものは、何でも存在しないと思うようです
 しかし、人に限らず生きるものは全て、神から生まれ、魂を持った肉体を纏ってこの地上に存在するのです
 幻想もまた、物質に重点を置いた考えの元に作られる事を知るべきです
 誰もが物質的な恐怖や、脅威の元に、幻想を現実へと変換するだけで、物質に依存した考えを脱する事ができれば、ただの思想で終わるのです
 霊性とは、確かな存在です
 存在の根源があり、自身であり、神とつながる本来のあなた自身です
 世界は、たった一つという限られたものではなく、無限を有する宇宙には、ありとあらゆる事象と共に、生命もまた存在するのです
 私たちが生きている範囲はとても狭く、それが世界を形作る全てではありません
 自身の考えだけを事実と頑なに設定する意識と同じように、今、目の前にあるものだけを全てとする考えに固執する必要はありません
 柔軟な考え方を受け入れる方が、人は豊かな人生を送る事ができるからです
 物質は常に移ろい行くものです
 人は、目の前で移ろい行く物質を目にしても、物質が最も確かな物としておいています
 簡単に瓦解し、簡単に全てを失くしても、人が物質主義を手放す術を理解しなければ、同じ事をまた何度もくり返して行くのです
 今人は、世界に起きる様々な出来事と、自身の生活とを見つめ、今の生き方を問いかける時です
 人が豊かだと思う世界と、世界で起きる惨状とを見つめる時です
 誰もが心を閉ざしている社会と、生活に関わる情勢とを、見直す時です
 自身の心のあり方と、人と人との関係性とを省みて、人は変化をすべき時です
 人は、未来を犠牲にして、今の自分の事ばかりに重点を置き過ぎています
 人が自己を犠牲にできなければ、未来の芽が育つ事はありません
                             2013.12.30