2014.4.21ー魂の記憶

 存在できぬ痛みは、深い苦悩である
 存在は、それそのものの根本を表す
 生は出現であり、死は還る事だ
 存在は、物質の現象を越えたところから現れる
 存在できぬ否定の痛みは、こうしたところから生まれる
 私たちには手の届かぬ痛みとして、悲しみを抱えてきた人も多いだろう
 慰めも、癒しも存在しない場所で、孤独をさ迷う私たちは、縋りながらも、これに直面せずに生きている
 だから、大きな悲劇がくり返し私を襲う
 困苦の時こそ、顔を上げて御覧なさい
 苦悩の時こそ、神を見つめて見なさい
 神は、あなたに手を差し伸べて、待っているのです
 目の前のあなたという存在が、この救いの手を取る時を、ずっと長い間待ち続けているのです
 そうして差し伸べられた慈悲の手をとりなさい
 苦しみから縋っても、誰もあなたを救わない
 自身を救えるのは、自身の選択のみです
 神を、見なさい
 神を、見つめなさい
 この痛みに直面しなさい
 幻想を捨て、苦悩を越え、依存を脱し、その先に待つ光があります
 その光こそが、あなたの助けです
 神を見つめる先に置きなさい
 目を逸らさず、思考を捨て、ただ見つめ続けなさい
 疑いは、あなたを人から遠ざける行為です
 安楽は、あなたの人生を破壊します
 神は、適切な助けと援助を常に置き続けています
 依存を脱し、停滞した常習を打ち払いなさい
 くり返す苦悩を、痛みを、明日の希望に打ち払いなさい
 煩悩も、苦悩も、神の業火に捨てて、灰にしてしまいなさい
 私たちは、神に最も近い生を与えられた生きものです
 神に最も期待され、神に最も多くの希望を託され、ここにあるのです
 それに応える人生を歩みなさい
 利己主義は捨て去り、己の利によってのみ動くのを止めなさい
 いつ、いかなる時も、人のために尽くし、人があなたをどの様に扱っても、その人を愛しなさい
 業火に煩悩を燃やし続ければ、あなたは必ずこの苦しみを終える日を迎えます
                              2014.4.21