2013.12.25ー魂の記憶

 神の元には、人が集まる
 救いを求め、安らぎを求め
 私たちは求めて神の元へと身を寄せる
 神が示すのは愛だけであり、どのようなあなたも包み、導くでしょう
 神という存在は、与えるものです
 地上に降りたつ神の誰もが、多くのものを残し、人に成長と真理を知る機会を与えています
 古くから残る経典や、神々が辿った軌跡は、千年の時を経ても、人が信仰を向ける対象として残っています
 どの宗教を見ても、その祖となる人物を人は信じ、よりどころとしているのです
 私たちは神を測り、現実の世界での生のあり方と天秤にかけては、神に問いかけます
 けれど人は、神にばかり問うだけではなく、自身に問う事をしなければ、神の意図を理解する事は出来ないでしょう
 自身の内に答えがあり、自身のあり方こそに問題がある事に目を向けなければ、人は変わる事も現実を変える事もできない
 人は、何もかもが、何か自分以外の存在のせいとして、切り離して考えすぎています
 心の盲目は、悲劇です
 何をどう言ったとしても、見せたとしても、何一つ理解せず、分かろうともしないからです
 その上にかかる偏見は、全ての世界を歪めます
 相手がどのような人で、何を行ない、どれだけ人を傷つける人間であろうと、偏見を持って人を見るなら、どんなに素晴らしい人でも、聖人でも、神でさえ、偏見を持つ目には、悪意に満ちた存在にしか映らないのです
 思い込みと幻想に限られ、自身が正しく、相手が間違っているという二元性の世界に生きる限り、人はどこまでも愚かな行動に突き動かされ続けるでしょう
 人は、自分が愚かである事に気付きません
 それこそが、人である事に気付きません
 自身の過ちを見据え、傷を見据え、人を現実ありのままで見据える事をしません
 神が提示するのは、ただ一つです
 愛しなさい
 神は全てを持って、愛に存在し、その存在こそが愛を促します
 愛がある時、人は初めて愚かさを手放します
 愛がある時、人は初めて、相手の過ちを許します
 神はただ言います、愛しなさいと
              2013.12.25