2013.12.26ー魂の記憶

 誰もが傷つく事を恐れるものです
 傷つき、苦しむ事は、辛く悲しい事です
 けれど、そこで自身の殻の内に閉じ篭るのではなく、自分自身を見つめて下さい
 誰でも、痛めば臆病になり、傷を隠すものです
 その自分こそを、あなたが見つめ続けるのです
 傷ついて、臆病になった自分がそこに見えるなら、それがあなた自身です
 人は、人として生まれる事を望んだ瞬間から、沢山傷ついてきました
 それは、自分の意識と、物質につながる世界との間で起こった事です
 生を得た瞬間から、人は複雑になり、精神構造と、自身の存在による器は作られていくのです
 感情から防衛を作り、防衛が感情を呼んでは、絡み合うようにして構築された、あなたを取り巻く物質のシステムは、パターンとしてあなたの生に刻まれる
 カルマさえ繋がり、人はあらゆるものを抱えて、母親のお腹の中にたどり着くのです
 胎児になる前から、私たちはすでに複雑な精神構造と、感情から引き起こされた防衛によるパターンを作り出していて、このシステムと神との間で交わした契約とが、私たちの子供時代の全てを形作るのです
 様々な生があり、人は親を選べないと言います
 生まれる場所、環境を選べないのだと
 けれど、誰もが選んで生まれ、生きているのです
 どんな過酷な状況であろうと、生まれた明日には、死を迎えても、人は、その生を生きるために生まれてきたのです
 子供は、大人がエゴと欲から生み出した世界を反映する存在です
 彼らはただ、何をどうとも分からずに、目の前にある現実と世界を受け止めて、そこに生きるのです
 彼らが犠牲者に映るのなら、それは私たちの責任です
 彼らをどうしようもない人として扱うなら、それは私たち自身なのです
 どのような事も、幼い子供の責任が先にくる事はあり得ません
 私たちが、子供たちの悲劇や苦しみ、痛みを嘆くのなら、私たちこそが、その世界を、社会を変えるために行動しなければならないのです
 人は、自身さえよければそれで良い世界には住んでいません
 この地球には、あらゆる傷みと苦しみが存在しています
                             2013.12.26