物質においての真我の体現は、決して容易いものではありません
真我とは、神です
現象を信じ、その界の法則に基づいて生きるものは皆、この現象のマーヤ(幻想)に囚われています
何故、現象はマーヤなのかと言えば、すべての物質が作られる根本は、マーヤに端を発するからです
私たちが現象に存在する事自体が、そもそもマーヤであるのです
これを理解しなければ、真我である意味は遠く、儚いものに感じます
あなたの中で物質が中心にあるなら、誰でもその者はマーヤの住人なのです
根本は、派生のその瞬間です
始まりは、いつも自身の望みです
神であるという事を真に理解するなら、人は自身が人であり、神である体現をこの世に成し得ます
この物理においての神の体現は、不完全を恐れぬことと、それを持って完全となる事です
物理は不完全な世界です
事象、それ自体は、神の完全なる創造に基づきますが、体現する我々人間の全てが、不完全を表す分離の性質を現します
それこそが、私たちが存在した、アートマという個の存在なのです
人生は、不完全こそが完全です
事象は、不完全を表す完全です
私たちは、存在した瞬間から、定められた設計図の通り、今を歩んだ私を表します
これこそが完全です
生まれ、生き、死ぬ事だけでなく、生まれる前から、通って来た全ての道が私にあって、何もかもを完全と成すのです
人生の完璧さは、物理の完璧さとは、全く違う場所にあります
物理の判断では、神さえ不完全な存在になります
しかし、物理の概念を放棄した時、本当の意味で初めて、神をあなたは得るのです
2014.4.25