2014.4.27ー魂の記憶

 私たちが生活していく中で、バランスはとても大切なものです
 身体でも、心でも、精神でも
 環境や、関係や、社会でも
 バランスは、とても大事な役割を果たします
 安定したバランスは不可欠なものです
 しかしそれは、固執や変わらぬものとは違います
 固執や執着は、あなたの生活に淀みと閉塞を作り出しますが、適したバランスは、あなたに平安をもたらします
 私たちが安定を求めて、安心や平安を求めるのは、自然なものです
 常に世界は、このバランスを保つように働きます
 そしてそれは、自然の摂理も同じ事です
 しかし、私たちの生活は、こうしたバランスから逸脱しようとしているのでしょう
 本来の言葉で言えば、人類が選択した社会は、世界の摂理のバランスを崩すものであるということです
 私たち人類は、安定や平安というものを、欲望によって欲し、執着を行ない始めました
 そのために、自然の摂理は犠牲にされ、沢山の崩壊と破壊とを、人は誘発して生きてきました
 沢山の犠牲の上に成り立つ事を知らず、無知の上で物質を得て成り立つのが、今の現代社会の姿です
 今や、私たちは、動植物に限らず、同じ人も犠牲にしています
 どちらの命が尊厳を持つのか、というものでもありません
 どういう命が、地球の姿を変えるかという事でもありません
 私たち人は、全ての生命の宿るこの星の意思を無視して、安楽の主義に心を奪われてしまっているのです
 本当は、何によって生かされるのかを忘れ、私たちは、本来の生命の尊さを失っているのです
 社会は、つまりそれを形作るひとり一人の人たちは、感覚と情動に流され、反射的な生しか歩まなくなっているのです
 感情を制御し、自身が何であるかを知り、人生を生きる明日を見るものは、姿を消しつつあるのです
 人はもっと、個である自身を知り、他を知るべきです
 人はもっと、多くの許しを与え、人を救う事に興味を持つべきです
 人はもっと、賢明で美しい性質を伸ばし、人らしくある意味を、人生に作り出す必要を持つのです
 利己主義は、孤独を運ぶだけです
 今、この社会で生きる誰もが、利己主義という限られた価値の中で、支配されています
 人は本来、神の手足となって生きるよう、生まれてきた生命であるのです
 神はいつも、万物の愛として存在し、全ての生命を愛するものです
                              2014.4.27